SEOは誰のために行うのか?それはもちろん | 浜田省吾「誰がために鐘は鳴る」
公開日:
:
SEO
誰のために行うのか? まあ、普通は検索エンジンのために行うという答えが帰ってきそうだが、実際は違うという話である。
とあるキーワードで検索した時に、自分のサイトが検索にヒットしたとしよう。
その結果ユーザーが来訪したとする。 しかし、自分のサイトにはそのキーワードに関する情報がほとんどなかったらどうだろうか?
検索ユーザーはがっかりして、検索結果の一覧に戻って別のページをクリックするだろう。
つまり「自分のサイトは誰かの邪魔をした」ということに他ならない。 邪魔をしても大していいことはない。
検索ユーザーのニーズに合っていないページにユーザーが来訪したとしても、そこにある商品が売れることはない。
その昔、Googleという検索エンジンが生まれる前、その手のスパムはよくあった。
背景色と同じ色で、様々なアイドルの名前を書いておき、そのようなキーワードで検索にヒットさせるっていう昔懐かしいスパムである。
アイドルの名前が検索されるケースは、自分のサイトで売りたいものの名前が検索される回数よりはるかに多い。それを利用して、多くのユーザーを自サイトにだまして連れてくるってわけだ。
今となってはこのような手法は検索エンジンからスパムを見抜かれるため無効だが、見ぬかれなかったとしても無効だと言っていい。
アイドルの画像を探しているユーザーに対して、健康食品のページが表示されたとしても、コンバージョンなんかするわけがない。
昔はインターネットの接続が遅かったから、検索結果に戻るのがおっくうってこともあったかもしれない。
しかし、ネットの接続環境が良くなった今となっては、検索結果に速攻で帰るのが落ちである。
アイドルの話はともかくとして、狙っているキーワードで上位に表示してくれないと思ったら、このような「ガッカリ感」が自分のコンテンツにないかどうかを考えてみて欲しい。
上位に表示されているサイト程度以上に詳しい情報がある。 他のサイトにないユニークな情報がある。
そのいずれもないのであれば、サイトを訪れた人はがっかりするし、結局のところ検索エンジンもあなたのサイトを評価しない。
検索エンジンを向いてサイトを作るのではなく、ユーザーの側を向いてサイトを作る。
それが遠回りなようでも最終的にはSEOで安定して集客し、コンバージョンを得る要諦であると言えるわけである。
関連記事
-
SEOエンジニアの適性
SEOエンジニアには独特な感性がある。検索エンジンというシステムは、高度な数学的理論の上に成り立
-
2013年のSEOを振り返って | 井上順「お世話になりました」
2013年のSEOを振り返ってみた時に、基本的にそんな変わったことはなかったような気がしていた。しか
-
これで解決!SEOの悩み | 三橋美智也「快傑ハリマオ」
昨日は丸一日晴練雨読のトップにずっと掲載されていた。 丸一日である。大変申し訳ありません。 日本
-
SEOでできること | アリス「今はもうだれも」
SEOでできることについて今回は書いてみよう。 SEOって死んだとか言われつつも、なかなか死にそう
-
SEOで一番重要なことはSEOし過ぎないことだ | 「愛されてばかりいると」井上陽水
技術的な事柄を文字通り覚えて、それをやり過ぎることからSEOにおける悲劇が起こる。 「タイトルには
-
社会的活動範囲と被リンク
企業のサイトにおいては被リンクは何もしなくても集まるものだ。 他者との関係があるから、企業というも
-
ホッテントリーメーカーからSEOを考える | 内山田洋とクールファイブ「噂の女」
最近(でもないか)、Gunosy経由のアクセスが非常に重要である。当ブログはSEO(と昭和歌謡)に
-
ほにゃららアップデートについてWebマスターが考えるべきこと | グレープ「縁切り寺」
8/22にこれまで見たことないレベルの順位変動があった。 その時点ではペンギンアップデート3.0が
-
手動ペナルティがウェブマスターツール上で確認できるようになった
お盆休み直前で、普通はサラリーマンは頭が長期休暇モードに入る頃合い。しかしSEO業界はお祭りのよう
-
SEOは万能だが常に最適ではない
様々なWebの販促手法があるなかで、SEOほど万能といえる販促手法はない。集客に期間が要するため、