スマホ対応が難しい真の理由 | アリス「未青年」
公開日:
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最終更新日:2016/03/01
全般
「スマホ対応と安易に云う勿れ。」
もう一度云うのだ。
「スマホたいおうとあんいにいうなかれ。」
全てビジネスには目的がある。
金あるいは手間をかけるのであれば費用対効果が検証されるし、検証されるべきである。
スマホ対応って何のためにするの?
その目的とは?
インターネットというものが急速に普及しだした頃、ホームページを作ることがブームになった。
とりあえずインターネットなるものに乗り遅れないように、ホームページぐらい作らないと・・・。といった動機でわんさかホームページが作られたのだ。
とりあえずホームページできました。といった自己満足のページが数多くできた。
結果、売上げなんか上がらないじゃんという落胆の声も多くなり、ホームページブームはいったん鎮静化したように思う。
今のスマホブームはこれに近い。
葬祭に関するポータルサイトを数多く運営する鎌倉新書さんのブログ記事に、「スマホからの流入がPCを超えた!」と題した記事があった。
仏壇店といったビジネスですらスマホ比率がPCを上回ったことには少なからず衝撃を受けたものだ。
しかしながら、
「スマホでアクセスするユーザーが多くなったからスマホ対応しなければならない」
というように脊椎反射的に反応してはいけないのだ。
「ユーザーに対してスマホ対応がはたして必要なのか?」
「PCとスマホでは求めている情報、求めるユーザービリティの違いはなんなのか?」
それが追及されなければならない。
この追及がないスマホ対応は失敗する。
私は中途半端にスマホ対応するぐらいであればしないほうがましだという意見を持っている。
スマホは、PCの画面を読むことに対してそこそこストレスがないように作られている。
大体ピンチインピンチアウトすれば読める。
ところが、中途半端にスマホに対応した結果、必要なコンテンツにアクセスできなくなってしまったり、非常にわかりにくくなってしまったりといった現象がよく起きる。
売り上げ1兆円を超えるBtoC企業のサイトで、スマホサイトのグローバルナビゲーションがリンク切れのままずっと放置されていたようなケースも見たこともある。とりあえずスマホ対応しましたということで、そのまま放置されてしまった結果だ。
さて、最後にようやく本題。
スマホ対応とは何をもってスマホ対応というべきなのか?
ここが一番難しい。
レスポンシブにしました。これでスマホ対応は完了です。
ではない。
スマホ対応とは、スマホでアクセスするユーザーのために最適なもてなしをすることを指す。
最適なもてなしとは何ぞや?
それは限りがない。
どこを以てゴールとするか?
一人ひとりの心の中にあるスマホサイトはこうあるべきだは異なっているし、求めているもてなしも違うだろう。
考えるイメージが違うものを、最善に向かって収斂させていく漸進的作業、それがスマホ対応である。
とってもとってもスマホ対応は難しいし、大変だということだ。
まあ、これはホームページ全般に言えることで「作りましたはいおしまい」ではなく、作ったところがスタートである。
スマホ対応もこれと同じだと言えるのだ。
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